Googleドキュメントの表をコピペしたら
Bloggerでも表が作れると聞いて、
さっそく試してみたくなった。
けど、今のところ表を使って何か書かなきゃいけないものもないので、
戯れに、これまで読んできた村上春樹の本で、
自分がおもしろいと思ったものと
つまらないと思ったものを仕分けて、
村上春樹の示してる分類ごとに比べてみようか。
おもしろかった
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つまらなかった
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短篇小説
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神の子どもたちはみな踊る
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東京奇譚集
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中編小説
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アフターダーク
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風の歌を聴け
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長編小説
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世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
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羊をめぐる冒険
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長編小説
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ねじまき鳥クロニクル
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1Q84
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エッセイ
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走ることについて語るときに僕の語ること
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意味がなければスイングはない。
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短編部門は
『神の子どもたちはみな踊る』が面白かった。
「地震は私が起こしたんだ」とか
「かえるくんがミミズくんになっちゃった」とか、
印象的なシーンが多い。
ただし、表題作は他の短編に比べると微妙な印象。
『東京奇譚集』は、
ある程度、村上春樹というものに
慣れてきた頃に読んだものだった。
ははーん、村上春樹は今まで
こういうものが書きたかったんだな
と思いました。
けど、ほんとにそれだけでした。
どのエピソードも非常に物足りなく感じた。
■
中編部門は『アフターダーク』
ぼくは長い間、村上春樹が大嫌いだったんだけど、
この作品を読んで、評価を改めた。
文章はぎこちなく、下手くそだけど(わざとなのか?)、
ラブホテルという場所や
「カメラ」という視点をうまく使って
印象的なシーンをいくつも作り出してる。
一人称を三人称で語るってのは、
ちょっと小説を書いた人なら誰でも思いつくものだけど、
そのアイデアをここまで発展させたのには
さすがに唸った。
『風の歌を聴け』は退屈でした。
本人も作家としての仕事は
『羊をめぐる冒険』からスタートって言ってますしね。
■
長編小説は
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
〈ハードボイルド・ワンダーランド〉だけだったら
文句なしに面白かった。
もちろん〈世界の終わり〉と対にして
ひとつの作品を提示したかったんだろうけど、
昭和のダメな部分の香りがして受け付けなかった。
『羊をめぐる冒険』は退屈でした。
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『ねじまき鳥クロニクル』
これはたぶん、ぼくが今まで読んだ村上春樹の本で
いちばん面白く読めた作品だったと思う。
村上春樹の、あのウザい文体が、
ストーリーと見事に調和してる珍しい作品。
皮剥ぎの刑のシーンは
数ある暴力シーンの中でも圧巻。
『1Q84』
これを読んでぼくは村上春樹が嫌いになった。
とにかく読んでて腹が立って、始終気分が悪かった。
単行本で買ったのに
手元に置いておくのが嫌すぎて
ブックオフに二束三文で売り飛ばした。
逆に考えると、不快にさせるだけの何かが
自分の内面と共鳴したのかもしれないので、
いずれ読み返したいと思っている。
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『走ることについて語るときに僕の語ること』
村上春樹が「修行僧」のようなキャラを
世間に打ち出したエッセイ。
彼なりの創作論が展開されだしたのも
おそらくこの本くらいではないかしら。
おもしろいです。
『意味がなければスイングはない』
音楽オタクによる縦横無尽のエッセイ。
この人とは友達になれないなと思った。
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ちなみに『海辺のカフカ』と『ノルウェイの森』、
『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』も
読んではいますが、今回は含めませんでした。
いずれも、まあ、おもしろかったです。
そんな感じです。
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